Oリング
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Oリング
あらゆる業界で使用されるOリング、規格品から別注品まで幅広く取り扱っております。
規格Oリング
一般機器用のJIS規格から、自動車用JASO F404規格、航空機用AS 568B規格、バックアップリング等、様々な規格Oリングを在庫豊富に取り揃えております。
寸法・材料等でご質問がありましたら、お気軽にお問合せくださいませ。
その他のOリング
Oリングの基礎知識
Oリングの特徴と密封原理
Oリングの特徴
- 装着部分容積が小さいので、小さなスペースですみます。
- 構造が簡単であり、容易に取り外しが行えます。
- 材料の種類が多く、広い温度範囲(-60℃~+220℃)で使用が可能です。
- 両側からの交互圧力にもよくシール機能を果たすことができます。
- 他のパッキンに比べてリーズナブルです。
- 在庫が豊富ですので、短納期で対応できます。
Oリングの特徴
Oリングはみぞ内に装着されたとき、みぞの深さがOリングの太さより小さいので、Oリングは(Oリングの太さマイナスみぞ深さ)つぶされます。この圧縮量をツブシシロといいます。
微圧力においては、Oリングに自身のゴム弾性によって、シール作用が行われます。
片側から液圧がかかると、負荷液圧より高い圧力が生じます。これをOリングの自封作用といいます。
Oリングの使用方法
ツブシシロ
運動用にOリングを使用する場合のツブシシロは、密封効果、しゅう動抵抗、圧縮永久歪などに大きく影響しますので、必要最小限におさえなければなりません。
運動用でとくにスピードの速い場合、潤滑条件が悪い場合などには、ツブシシロを一般の運動用Oリングよりさらに小さめにしてください。
スキマ
Oリングは、低圧の状態ではツブシシロにより密封し、圧力が高くなるにつれて変形し、その緊迫力を増して密封します。
高圧になるとOリングは、ピストンとシリンダおよびロッドとスリーブとのスキマにハミ出しを生じ、損傷の原因となります。従いましてこのスキマは、できるだけ小さくなるよう設計してください。
このハミ出しを防止するためにはバックアップリングの併用が有効です。
Oリングの取扱いと保管上の注意
Oリングの取扱い上の注意
- Oリングを装着するときにシャープエッジやネジ山などにより、キズがつかないよう、治具を用いて取り付けてください。
- ピストンをシリンダーに挿入する時には、小孔のエッジでOリングをキズつけてしまうことがあります。
- Oリングを装着するとき、ねじれないようにしてください。
- Oリングを装着するとき、Oリングとみぞに十分なグリース又は、シール対象液体を塗布してください。
- 原則としてOリングの再使用はしないでください。
- Oリングを装着後、洗浄液で洗浄する場合、洗浄液とOリングの材料との相性を確認の上行ってください。
- 材料によっては、燃焼により有害ガスを発生するものがあります。Oリングの焼却処分はしないでください。
Oリングの保管上の注意
- 直射日光を避け、湿度の低い場所で保管してください。
- 使用直前まで開封しないでください。
- 高温にならない、空気の流通の少ない場所に保管してください。
- Oリングに負荷がかからないよう保管してください。
- 吊り下げた状態では局部的な変形がおきます。吊り下げないでください。
- 塵埃の少ない場所に保管し、油が附着しないように注意してください。
Oリングの不具合と対策
名称 | 現象 | 原因 | 対策 |
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膨潤 | ゴムがやわらかくなり、Oリングが全体的に大きくなっている。 | 使用流体がOリングのゴム材料に侵入する。 | 適合するゴム材料に変更する。 |
抽出 | ゴムが硬くなりOリングが全体的に小さくなっている。 | 使用流体によりOリングのゴム材料に含まれる軟化材が抽出する。 | 適合するゴム材料に変更する。 |
永久変形 | Oリングがつぶされた形状で元にもどらない。 |
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はみ出し | Oリング全周又は、部分的にちぎれている。 | Oリングがみぞと相手面のスキマにはみ出し、みぞのエッジでちぎれる。 |
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オゾン亀裂 | 応力のかかった方向と垂直方向に亀裂が生じる。 |
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ねじれ | Oリングがねじれて変形している。 |
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かじり | Oリングが部分的にちぎり取られている。 |
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摩耗 | Oリングが運動方向と同方向に摩耗している。 |
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硬化 | Oリングが硬くなり曲げると亀裂が生じる。 | 使用温度がOリングのゴム材料の耐熱温度を超えている。 |
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